黒ナンバーの廃車・減車手続きと書類。自動車検査証返納届のすべて

2023.12.21

黒ナンバーの廃車・減車手続きと書類。自動車検査証返納届のすべて

「黒ナンバーつき軽バンの廃車手続きをしたい」

「複数台使用していたが、減車したい」

このような場合は、所定の手続きを行わなければいけません。

自家用の黄ナンバーと異なり、運輸支局を通して用意しなければいけない書類がありやや複雑なため事前に手続き内容を確認しておきましょう。

本記事は、「黒ナンバーの軽バンを廃車・減車する際に必要な書類と手続きの方法」「少しでも得する廃車の方法」を紹介します。

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黒ナンバーの廃車・減車には手続きが必要

黒ナンバーの廃車・減車には手続きが必要

黒ナンバー付き軽バンの廃車や減車には、必要な書類を用意したうえで所定の手続きが必要です。

必要書類を用意

必要書類は下記の通りです。

▼運輸支局に提出する書類

  • 貨物軽自動車運送事業経営変更届出書(提出用と控えの合計2部)
  • 事業用自動車等連絡書(同じものを2枚用意)
  • 車検証のコピー

▼軽自動車協会で必要な書類

  • 車検証の原本
  • ナンバープレート
  • 印鑑
  • 自動車検査返納証明書交付申請書・自動車検査証返納届出書(軽第4号様式)
  • 事業用自動車等連絡書(運輸支局で押印してもらったもの)
  • 申請手数料(350円)
  • 軽自動車税申告書

自動車検査証返納届は一時使用中止で必要

一時使用中止は、いずれまた車検を取って乗るかもしれない、車を譲るかもしれない場合にとる手続きです。

一時使用中止時には、軽自動車の不正な流通を防止するため「軽自動車検査証返納確認書」を交付しています。

軽自動車検査証返納確認書は、自動車検査証返納証明書とセットで使用しますので大事に保管してください。

次にその軽自動車を再度使用する際に必要な書類となります。

黒ナンバーの廃車・減車の流れ

黒ナンバーの廃車・減車の流れ

運輸支局のホームページから必要な書類をダウンロードします。

所有している車の台数により必要な書類が異なるので注意してください。

1台しか持っていない場合は、「貨物軽自動車運送事業廃止届け」「事業用自動車等連絡書」をダウンロードしてください。

届出書に必要事項を記入のうえ、車検証のコピーとともに運輸支局輸送課に送付します。

後日、連絡書が送られてきます。

連絡書が来たら軽自動車協会で必要な書類を持って、自動車検査協会で廃車手続きを行います。

黒ナンバーの廃車・減車は個人でできます!

黒ナンバーの廃車や減車の手続きは個人でも簡単にできます。

運輸支局から連絡書を受取れば、通常の黄ナンバーの自家用車の廃車手続きと同じです。

ただし、繁忙等の理由から自分でできない場合は、行政書士に依頼する方法もあります。

料金30,000円~50,000円を支払うことで、廃車手続きを代行してもらえます。

※手続き自体は簡単なため、時間のある方は個人で行うといいでしょう。

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廃車前に中古車買い取りできないか考えよう

廃車前に中古車買い取りできないか考えよう

黒ナンバーの軽バンを廃車にする前に、買い取ってもらえないかを検討してみましょう。

動く状態でも動かない状態でも、業者を選べば買い取ってもらえる可能性があります。

黒ナンバー車の買取は難しい

黒ナンバー車は、おもに配送業務で使用された車のため、走行距離が多く買取は難しいです。

仮に買い取ってもらえた場合も、走行距離が多い場合は数万円程度の買取価格になるでしょう。

内装の状態が悪い場合や事故等で修復歴がある場合は、さらに買取は難しくなります。

弊社ならどんなに走っていても自走可能なら買い取り可能です!

弊社は中古軽バンを自社で整備し再生させたうえでに、軽バンリース車として提供しています。

走行距離が多い車でも、動く状態であれば買取可能です。

ぜひ、廃車する前にご相談ください。

■詳細:中古軽バン(軽貨物)買取相場・2024年最新版。10年超の高年式・10万キロ以上過走行でも売れる方法は!?

中古車として買い取ってもらえないなら廃車買い取りを検討しよう

中古車として買い取ってもらえないなら廃車買い取りを検討しよう

状態が悪い、動く状態だけど大がかりな整備が必要な場合、買い取ってもらえない可能性が高くなります。

廃車買取を専門に行っているお店に相談してみましょう。

費用なしで引き取ってもらえます。

廃車手続きにかかる費用

廃車手続きにかかる費用は、自分で解体業者に搬入して解体を依頼すればお金はかかりません。

自動車リサイクル法により、平成17年以降に新車として登録された車は購入時にリサイクル料金を支払っているので廃車時の費用は不要です。

動かない車で引き取り費用がかかる場合は1~2万円必要で、手続き費用として1万円前後請求する業者もあります。

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黒ナンバーの廃車手続きが終わったら税金の還付を受けよう

黒ナンバーの廃車手続きが終わったら税金の還付を受けよう

黒ナンバーの軽バンを廃車にした場合は「自動車重量税」が戻っていきます。

「解体を事由とする永久抹消登録申請」または「解体届出」の手続きをする際に、還付申請書に必要事項を記載して運輸支局の窓口に提出してください。

この手続きで、未経過分の自動車重量税を受取ることができます。

永久抹消ではない一時抹消の場合は、車が残っていますので、還付を受けることができません。

▼その他の保険、税金

  • 自賠責保険:次の車検までの未経過分の還付あり
  • 軽自動車税:還付なし

保険の解約も忘れずに

黒ナンバーの軽バンを廃車にした場合は、自動車保険の解約も行いましょう。

自動車保険は、黄ナンバー→黒ナンバー、黒ナンバー→黄ナンバーの等級継承はできません。

事業を一時休止する場合などで、保険等級が7等級以上の場合、中断証明書を発行してもらうことをおすすめします。

中断証明書があれば、10年以内に再び事業を再開して、黒ナンバーの軽バンで保険に加入する場合、現在の等級で再スタートできます。

フリート契約、ミニフリート契約の場合、廃車・減車対象の車を契約の中から外しましょう。

【注意】ローンの支払いが終わっていない黒ナンバー車は廃車にできません

ローンの支払いが終わっていない黒ナンバー車は廃車にできません

新車でも中古車でもローンの支払が残っており、所有権がディーラーまたはクレジット会社にある場合は廃車にできません。

どうしても廃車にしたい場合には、ディらーやクレジット会社に相談してください。

残債を0円にできれば廃車手続きに移れます。

ローン残高が多く残債を0円にできない場合は、フリーローンで借入をしてそのお金で廃車する方法もあります。

車を廃車にするためのローンですので、マイカーローンは使えません。

【ポイント】
短期リース車の場合は、不要時は車を返却するだけでOKです。売却の手間や廃車の心配をする必要がありません!

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よくある質問(FAQ)

よくある質問

Q1:軽バンの廃車手続きは自分でできる?

A:専門家に頼む方法もありますが、素人でも書類を集めて記載するだけなので十分対応できます。

Q2:軽バンの廃車前にすべきことはある?

A:廃車前に中古車専門業者に買い取ってもらえないか問い合わせてみてください。

廃車買取業者に無料で引き取ってもらう方法も手間が省けていいでしょう。

まとめ:廃車手続きはなるべくお得に行おう

黒ナンバー車の廃車手続きは、運輸支局のホームページが書類を揃えれば自分で行うことができます。

業者に依頼するよりもお得に廃車手続きができます。

軽バンを廃車にする前に、少しでも買い取ってもらえたり、処分費用のかからない廃車買取業者にお願いするのもひとつの方法です。

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